2023/10/19
【プレスリリース】安心安全なA2ミルク普及を牽引する日本A2ミルク協会 成果報告会開催|信頼のおける商品供給に向けた品質管理基準を推進する協会会員募集
この度、一般社団法人日本A2ミルク協会(北海道富良野市、代表理事:藤井雄一郎、以下日本A2ミルク協会)は、北海道札幌市において11月7日、2023年協会会員の集いを開催することをお知らせ致します。
諸外国をはじめ日本においても近年A2ミルクへの関心の高まりがみられます。一方で、A2ミルク以外のミルクが含まれる類似商品などの事例も、海外を中心に報告されるようになりました。今後より一層、安心安全なA2ミルクを消費者の皆様にお届けしていくための仕組みの構築が当協会における責務であると再認識致しました。
当協会は2020年の発足以来、日本酪農乳業界のさらなる発展のもと、より健康を求める消費者への価値提供と選択肢を増やし、日本社会、酪農乳業界に貢献していくことを使命としています。これらを踏まえ、信頼のおけるA2ミルクの商品供給を目指し、専門家をはじめとした協会会員と共に、認証基準のための共同研究開発や品質管理基準の構築に向けた体制づくりを進めてまいりました。
設立から3年目を迎えた今年は、8月の「A2牛個体登録システム」のリリースに続き、東京農業大学ならびに重井医学研究所と共に日本A2ミルク協会が共同開発した日本初の検査キッド、ともなうA2牛乳の検査体制および認証を確立していくための「A2認証基準」の研究開発が最終段階となりました。
また、A2型の「ベータカゼイン」がもたらす人体影響についての臨床実験に着手し、そのエビデンスについても徐々に解明されつつあります。従いまして設立当初からの基本方針であった安心安全かつ健やかさを追求した商品供給の整備についても最終調整を進めております。
これを機にこの1年間の成果を協会会員の皆様にご報告するとともに、協会へのご入会を検討されておられる業界関係者様に向けても、日本A2ミルク協会の取り組みについて知って頂く機会を設け、酪農業界の発展に繋げていく場とさせて頂きたいと考えております。皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。
■ご来場お申し込み
会場の都合上、ご来場は事前予約制、先着30名となっております。
宛先info@japan-a2milk-association.or.jpへ以下内容をご記載頂きメールにてお申し込みください。お申し込み後、折り返しメールにてご案内申し上げます。
締切日10月27日(金)
①ご氏名
②会社名
③事業内容
④メールアドレス
⑤TEL
⑥ご同伴予定の方のご氏名・会社名
■開催概要
日本A2ミルク協会 2023年協会会員の集い
日時 | 2023年11月7日(火)開場14:45~ 開演15:00~ |
会場 | 北海道札幌駅前周辺(詳細はお申し込みの際にご案内致します) |
登壇者 | 一般社団法人日本A2ミルク協会 代表理事 藤井雄一郎氏 東京農業大学 動物栄養学研究室 庫本高志教授 東京工業大学 生命理工学院 山本直之教授 医療法人創和会重井医学研究所 分子遺伝部門 松山誠部長 |
■日本A2ミルク協会について
日本A2ミルク協会は、2020年の設立以来、日本酪農乳業界のさらなる発展のもと、より健康を求める消費者への価値提供と選択肢を増やし、日本社会、酪農乳業界に貢献していくことを使命としています。生産者(酪農家)、乳業メーカー等の関係者、消費者、研究機関、大学等の関係者を含めた総合的な専門家による情報交換を通じて、専門的な知見をもとに、セミナー・講演やウェブサイト、メディア等によるA2ミルクの正しい情報の普及活動に取り組んでいます。この8月には、A2ミルクの普及に必要不可欠な事業として、牛乳の検査体制とA2牛乳の認証を確立していくための「A2牛個体登録システム」をリリースし、より一層高い水準での品質管理体制を実現しました。
日本国内のA2ミルク商品の販売先は、こちらよりご覧いただけます。
■おなかに優しい牛乳として注目が高まる「A2ミルク」とは
A2ミルクがおなかに優しい牛乳(*1)と呼ばれる理由は、人の母乳がA2ミルクと同じ型であること、そして乳糖不耐症状が緩和されることからとも言えます。小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、健康志向への関心が高い消費者に向けて、新しい健康習慣のために注目されているのがこのA2ミルクです。
牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする要因とされているのが、タンパク質「ベータカゼイン」。このタンパク質を持つ牛の遺伝子は、A1型とA2型の2つのタイプがあり、A1型の遺伝子が消化不良を起こすとされています。A2ミルクは、この乳中の「ベータカゼイン」がA2型のみであることが特徴です。A1型とA2型の違いは、中に含まれる209個のアミノ酸連鎖の67番目のポジションがA2の場合「プロリン」、A1の場合は「ヒスチジン」となり、この違いが消化過程において違いを生みます。昨今の研究成果により、この違いが様々な箇所に作用し、体質によっては継続的な摂取による自己免疫疾患などを引き起こす原因物質となることが示唆されており、さらには乳糖不耐症状が緩和されることが明らかになりました。(*2)
*1 Nutrients. 2020 Dec 17;12(12):3855. doi: 10.3390/nu12123855. Milk Containing A2 β-Casein ONLY, as a Single Meal, Causes Fewer Symptoms of Lactose Intolerance than Milk Containing A1 and A2 β-Caseins in Subjects with Lactose Maldigestion and Intolerance: A Randomized, Double-Blind, Crossover Trial. https://www.mdpi.com/2072-6643/12/12/3855
*2 Brooke-Taylor S, Dwyer K, Woodford K, Kost N (2017). Systematic Review of the Gastrointestinal Effects of A1 Compared with A2 β-Casein. Advances in Nutrition. 8(5):739-748.